昨夜(2016年6月7日)の日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦。
観戦していた人の多くの人がため息を漏らしたのではないだろうか。
「ジャガー、なぜ撃たない?」
1対2でビハインドの場面。ボスニア・ヘルツェゴビナの右側の(ボスニア・ヘルツェゴビナからすれば左側)ペナルティエリア付近へ侵略に成功したジャガー=浅野拓磨は、観戦していた、また実際にプレイしていた選手の多くがシュートを選ぶと思っていた。
しかしジャガーはゴール中央へのパスを選んだ。
このバスは味方へは繋がらず、相手ディフェンダーが投げ出した脚にあたりクリア。ペナルティエリア外までふわりと戻されたボールは清武の前へ。清武はミドルシュートを放つがバーの上を通り過ぎた。
ジャガーと清武と。このゲームでのヒーローになるチャンスを逸した。しかし逸し度合いが大きいのは浅野拓磨だろう。
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このゲームの中で、拓磨が件のシュートを打つその少し前にも同じようなシーンがあった。相手のペナルティーエリア付近に同じようなコースで侵略したジャガーはこの時はシュートを打つ。しかしこれも相手ディフェンダーがゴールを阻止している。
ニュースサイトの記事によると、
拓磨はロスタイムでシュートではなくパスを選んだ時、このシーンが過ぎったという。私見:フォワードとして大成するために、大切な2つのこと
ここからは私見を。
私は、もう30年以上、広告業界で所謂クリエイターをやってきている。クリエイターとして成功する条件はいくつか思いつくが、発想がすごいとか、絵がうまいとか、頭がいいとかいうのは当たり前で、それを超えたところで大成するクリエイターは、間違いなく次の2つの側面を持っている。
エゴイストである。
そして、ナイーブである。
エゴイストだけでは大成しない。ナイーブじゃないとだめなんだ。
そしてフットボールのフォワードは、クリエイターに近い存在だと思う。
浅野拓磨は、エゴイストである。
それは先週金曜日のブルガリア戦でそう思った。自分が獲得したPK。ハリルホジッチが「宇佐美に蹴らせろ」と命令しているにもかかわらず「俺が蹴る」といってゴールを決めた。
浅野拓磨はナイーブである。
あのパスは、その一面が出た瞬間なんだと思う。
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サンフレッチェ広島を、日本代表を世界へ連れて行く男
泣くな、と本記事のタイトルに書いたが、私には浅野に泣くなという資格はない。ただ、本田圭佑が「泣くなとは思う」といったことに関しては共感を覚えるし、本田には浅野に「泣くな」と言える資格がある。
まあ、そんなことはどうでもいい。
拓磨は、間違いなく強くなる。
昨夜の経験は、間違いなくジャガーを凄いスピードで成長させるはずだ。
彼は日本代表を、ワールドカップでもっともっと高みに上げてくれる。
そしてサンフレッチェ広島をクラブ・ワールドカップで優勝に導くだろう。
その時は、きっと涙は見せず、大きく笑っていることだろう。
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