日本代表は、ザッケローニが監督を引き受けてからというもの、だんだん弱くなっていった。その理由。
チェーザレ・ポレンギ(GOAL JAPAN編集長)さんが、見事にその原因を、goal.comで「回避できなかった8年前の再現」というタイトルでコラムに書いて言います。まさにその通り、の内容。
要約をさせていただくと
- ずっと守備がダメだったのに、選択する選手の交代(筆者解釈:サーム作りから)を含めて何の対策も打たなかった。
- 選手の選択が間違っていた。例えばシーズンの大半を怪我でベンチで過ごしてきたボランチと、所属クラブではミッドフィルダーとしてゲームをしていたセンターバックとの組み合わせでいいのか。
- 連覇を果たしたサンフレッチェ広島の3バックから選手を選んでもよかったのではないか。
- ザッケローニが作ってきたチームは、全員のコンディションが最高の時にしかその力を発揮できないチームだった(筆者解釈:つまり多くの選手のコンディションは低く、まったくだめだった。
- 一つのパターンのサッカーしか出来ないチームだった。
特に私のようなサンフレッチェ広島のファンは、3番目の指摘が心にしみる。なぜ、少なくとも塩谷司を連れて行かなかったのか……。ザッケローニの、能力の無さと、彼を監督にした協会にため息ばかりである。これは、他のJリーグのチームを、そしてJリーグを愛する人達も、同じ意見だろう。
そして、チェーザレさんは、最後に一つ、重要な指摘をしている。
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ザッケローニが異様にテレビCMに出てたのが嫌だった
FIFAワールドカップが近づくに従って、ワールドカップがらみの変な、テレビを中心にしたCMが増えてきた。中には、全体主義を煽る雰囲気のものもあり、私は好きになれなかったし、ザッケローニが登場するCMも多かった。もちろん、本田や長谷部、長友や岡崎なども。
私は、その頃には、もう、日本代表は3戦全敗だろうな、と思っていたので(幸いなことに、ギリシア戦は、相手が一人減ってくれたことで何とか引き分けることができたけど)、何だか痛々しい思いがした。そして、これじゃ勝てないだろうな、という思いがさらに強くなった。
いや、サッカーをスポンサードしてくださる企業に方々には、猛烈に感謝をしています。にわかと言われようが、サッカーファンが増えることも嬉しいです。が、
最初に紹介したコラムで、チェーザレさんは、次のように述べている。
「選手たちをタレント化、アイドル化する扱いは日本サッカー界にお金と新たなファンをもたらしはするが、実力主義の世界で文化的に成長を遂げる上では何の役にも立たない。」
穏やかに書いていらっしゃいます。特に「何の役にも立たない」というところ。私だったら、「強い力で足を引っ張るのと同じだ」と書くところです。
そうなんです。選手をアイドルにしてはダメなのです。いわんや監督をや。
私はザックがCMに出始めて、完全な敗退フラグが立ったことを感じました。
意見を言おう。ダメなものはダメなのです
これからの4年間は、サッカー選手をアイドルにするのは、やめましょう。監督をアイドル化するなんて言語道断です。
常に私たちは、政治家に対して厳しい目を向けて無ければならないように(最近では、政治家もアイドル化していますよね。それが政治家の戦略であり、アイドルになっているうちに、いろんな法案を通そうとしているわけですが)、サッカー選手や監督、そして日本サッカー協会に対して、常に厳しい目で臨まなければなりません。ヘラヘラ笑っていてはだめなのです、お互いに。
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ザッケローニが監督になってから、守備ガタガタでした。しかもそれが全く改善されずにFIFAワールドカップを迎え、結果として、ズタズタに得点を与えてしまった。4年間、守備は何も良くなっていないのです。なぜか? 選択する選手をずっと間違えてきたからです。攻撃力も全くと言っていいほど上がっていません。(最後に大久保と青山を入れたことで、少しアップしましたが、本番では殆どと言っていいほど、ザックはその戦力を使いませんでした)。
ザックが選んだ選手は、日本代表にふさわしかったでしょうか?今回のFIFAワールドカップブラジル大会で、選ばれるべき選手は、何人いたでしょうか? 長友、内田、青山、大久保、山口、西川、斉藤……岡崎がギリギリかな、あとはどうだろう。私は、ワールドカップに出場する実力とコンディションをキープしていた選手は、贔屓目に見ても、この8人くらいでしょうか。
まあ、いいや。終わったことを言っても仕方がない。
とにかく、私たちは、選手に、監督に、そして日本サッカー協会に厳しい目線を送り続ける必要があるのです。それではじめて、日本のサッカーが進化を始めるのです。
今日、ザッケローニが退任を発表しました。当然でしょう。
日本サッカー協会は? このままで済ませるわけにはいけません。4年間、代表の実力を低下させてしまった責任は、しっかり取るべきでしょう。
まさに、この4年間は、バブルでした。イタリアの監督、海外で活躍する選手……今度の日本代表は史上最強だ! 全部バブルですよ。
Jリーグをはじめ、日本のサッカー自体は進化している……冷静に、しかし情熱的に……
日本代表はバブルでしたが、日本のサッカー自体は進化しています。
Jリーグだって、大学サッカーだって、クラブチーム、高校や中学、少年少女サッカー……。
みんな真剣にサッカーに取り組み、進歩しています。そこにバブルはありません。サッカーを愛する人たちが、真剣に、戦略的に、サッカーを楽しみ、あるいは少しでも強くなろうと、練習をし、考え、ゲームをしています。
こういうことこそ、日本代表を強くしていくのです。
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さあ、この4年の決定的な失敗を繰り返さないために、私たちは、冷静に、しかし情熱的にサッカーを愛していきましょう。
サッカーは、見るのも、考えるのも、プレイするのも面白いスポーツです。
特に、Jリーグのファンになると、生活が豊かになること請け合いです。
毎日の生活の中に、Jリーグがあり、ACLがあり、クラブ・ワールドカップがあり。そして4年に一度のFIFAワールドカップというお祭りがある。
お祭りですよ、ワールドカップなんて、所詮お祭りです。
でも、お祭りは、真剣にやるからこそ、面白いのですからね。
私たちは、見たり、考えたり、プレイしたり、意見したり……いろいろなサッカーに参加する方法をもっているのですから、それを活用しましょう。
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