2026年3月4日、ACLエリート ラウンド16 第1戦。アウェー・ジョホールでの試合で、キム・ジュソンが前半26分に2枚目のイエローカードをもらって退場になりました。10人になった広島は1-3で敗戦。ワシは正直、頭が真っ白になりました。でも、ジュソンの方がもっと真っ白になってたんだろうな。何故かわからないけど、自分を失ってしまったんだろうな。確かに軽率過ぎた。でも、ジュソンは広島に必要な選手だし、絶対に復活してくれると信じてる。今回は、キムジュソンについて考えてみた。

欧州のオファーを断り、広島を選んだ男
キム・ジュソンは2000年12月12日生まれ、現在25歳。韓国のFCソウルでキャリアをスタートし、6シーズンで公式戦114試合に出場してきました。センターバックとして着実に力をつけ、韓国代表にも選ばれ7キャップを誇る実力者です。
そんな彼に、ヨーロッパのクラブからのオファーがあったことはよく知られています。
それでも彼は、広島を選んだ。
その理由のひとつが、2026年のW杯です。代表に残り続けるためには試合に出続けることが不可欠。どこかのビッグクラブに移籍してベンチを温めるより、しっかりピッチに立って成長できる環境を選んだ。その答えがサンフレッチェ広島でした。
しかし、ただ出場できるだけでは意味がありません。自分が所属するクラブが世界のビッグクラブとまでは言わなくても、韓国で認められているクラブ=世界のトップクラブに並んで実力のあるクラブで、出場することが大事なのです。つまり、キム・ジュソンは、サンフレッチェ広島を世界と互角に戦えるクラブ、と認めていたわけです。
ワシはこの話を聞いたとき、純粋にうれしかったんですよね。「広島がそれだけの価値があるクラブだと思ってくれているんだ」と。単純ですよね(笑)。でも、それが本音です。
2025年7月に加入したキム・ジュソンは、すぐにチームに溶け込み、堅守を誇る広島のDFラインを引き締める存在になりました。186cmの大きな体、左足から繰り出す正確なビルドアップ、そして何より球際の強さ。見ていて「この選手、本物だ」と感じさせてくれる場面が何度もありました。
26分間の悪夢――ジョホール戦で何が起きたのか
ワシはDAZNで観ていたのですが、開始早々から「ちょっとやばいなあ、広島の選手の動きが良くない。これはコンディション良くないんかな」と心配になりました。一方ジョホールの選手たちはキレキレです。
試合7分、キム・ジュソンに最初のイエローカードが出ます。緊張感の高いアウェーの一戦、少し判断が早すぎたか。でもその時点では、まだ取り返せる状況でした。
問題はその後です。
26分、2枚目のイエロー。退場。
ジュソンは焦っていたのかもしれません。
思うように体が動かないことに苛立ってしまったのかもしれません。
でも言い訳は通用しない。
前半の26分で10人になってしまった広島。残り60分以上を数的不利で戦うことを余儀なくされました。
結果は1-3の敗戦。
ピッチを去る瞬間の、あの表情
ジュソンがピッチを去る瞬間の表情が、僕はずっと頭から離れないんです。
チームへの申し訳なさ、悔しさ、焦り。言葉にできない感情が、あの顔に全部出ていた気がしました。
責めたいわけじゃないんです。サッカーという競技の中で、プレッシャーがかかる場面でカードをもらってしまうことはある。でも、あの26分がいかに広島にとって重かったか。ジュソン自身が誰よりわかっているはずです。
だからこそ、ワシはあの表情をずっと覚えておきたいと思いました。「この選手は本気で広島のために戦っている」という証拠として。
10人の広島が見せた意地
退場後、広島の選手たちは諦めなかった。
数的不利でありながら必死に走り、守り、攻め続けた。最終的に1点は返しました。「第2戦でひっくり返してやる」という気迫が、ピッチの上からひしひしと伝わってきました。
第2戦はホーム・エディオンピースウイング広島。2点差以上で制すれば、広島の逆転突破の可能性はまだあります。もちろん簡単ではない。でもワシはこの試合、10人になっても戦い続けた広島の姿に、むしろ誇りを感じました。
10人になってからのサンフレッチェ広島の戦士たち。勇敢に立ち向かいました。
勇敢な故に、前半はなんとか無失点に抑えたものの、後半3点を失ってしまいました。
しかし、荒木隼人のシュートの跳ね返りがオウンゴールを生み1点を返した。
これは希望を繋いだ1点だ。
サンフレッチェ広島の戦士たちの、なんとしても勝ちを手繰り寄せたい。
サポーターのために、そして迂闊にも退場してしまったジュソンのためにも、
とワシは感じたのですよ。
ジュソン、ワシらはずっとそこにいるよ
キム・ジュソンはこれからも広島で戦ってくれます。
25歳、センターバックとしての全盛期はこれからです。今回の退場がキャリアの汚点になるなんて、絶対に思ってほしくない。
ヨーロッパより広島を選んでくれた選手が、悔しさを胸に抱えながら次の試合を待っている。ワシらサポーターにできることは、これからも彼を信じ続けることだと思います。退場したことで彼を批判する声があるとすれば、ワシはそこに立ちふさがりたい。「この選手は、ワシらのために全力でプレーしてくれているんだ」と言いたい。
ジュソン、あのピッチでの26分間の悔しさ、次の試合にぶつけてくれ。ワシらはずっとそこにいるよ。
まとめ
- 試合日:2026年3月4日(現地時間)
- 対戦:ジョホール・ダルル・タクジム vs サンフレッチェ広島(ACLエリート ラウンド16 第1戦)
- 結果:広島 1-3 ジョホール(敗戦)
- キム・ジュソン:7分に1枚目、26分に2枚目のイエローカードで退場
ヨーロッパのオファーを断り、広島を選んでくれた選手。その覚悟と実力は、今シーズンのプレーで十分証明されています。退場という結果だけで彼を判断してほしくない――それがワシの正直な気持ちです。
第2戦はホーム・エディオンピースウイング広島での一戦。2点差以上での逆転突破を信じて、ワシらも声を出して後押ししましょう。
キム・ジュソンよ、ありがとう。そして次の試合、一緒に戦おう。
とは言え、対ジョホール第2戦は、レッドカードもらったから出場できないんだけどね😀
