ACLエリート ラウンド16第1戦、ジョホール・ダルル・タクジムのホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムに乗り込んだサンフレッチェ広島。
コンディションが悪かった。
前半にDFキム・ジュソンがイエローカード2枚で退場となり、数的不利を背負ったまま後半に3失点を喫しました。終盤にオウンゴールで1点を返すも1-3で敗戦。第2戦に向けて大きなビハインドを背負うことになりました。

試合結果
| チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
|---|---|---|---|
| ジョホール・ダルル・タクジム | 0 | 3 | 3 |
| サンフレッチェ広島 | 0 | 1 | 1 |
得点者:
- 52分 アゲル・アケチェ(ジョホール)
- 63分 ベルクソン(ジョホール)
- 85分 マルコス・ギリェルメ(ジョホール)
- 86分 ネネ(ジョホール/オウンゴール)
退場: キム・ジュソン(広島/前半・イエロー2枚)
試合の流れ
前半――移動疲れと灼熱のピッチ、そしてキム・ジュソン退場
広島は2月27日の京都サンガ戦から移動日を含めて中4日というタイトな日程で、マレーシア・ジョホールバルに乗り込んだ。気温29℃、湿度71%という蒸し暑さは、日本の初春の気候とはまるで別世界です。試合序盤から選手たちの体のキレがいつもより鈍く見え、パスの判断やトラップにも微妙なズレが感じられました。芝もフィットしてなかった感じでしたね。
そんな中、DFキム・ジュソンが前半のうちにイエローカードを2枚受けて退場処分に。この暑さと湿度の中でフ判断が遅れたのか、あるいは相手のスピードに対応しきれなかったのか――いずれにしても、3バックの一角を失い、残りの時間を10人で戦わざるを得なくなってしまった。
それでも広島は集中力を切らさず、一人少ない状況でも前半をスコアレスで折り返しています。「10人でもやれる」という手応えはあったはずです。
後半――数的不利と疲労がついに牙を剥く
しかし後半に入ると、10人で走り続けてきたツケが一気に回ってきた。
52分、アゲル・アケチェに先制点を許すと、堰が切れたように失点を重ねてしまう。
こんなサンフレッチェ広島は見たことない。
63分にはベルクソンに追加点を奪われ0-2。移動の疲労に加え、暑さの中で一人少ない状態を45分以上も耐えてきた選手たちはなかなか厳しい状況だったのでしょうね。寄せの甘さ、カバーリングの遅れ、判断の鈍り――ほんと普段の広島なら見せないようなプレーが目立ち始め、85分にはマルコス・ギリェルメにダメ押しの3点目を決められました。
でもね。86分、ジョホールのネネのオウンゴールで1点を返しました。
これは、小さいけど大きい、と思います。
何れにせよ、1-3という厳しいスコアでアウェー第1戦を終えてしまった。
中4日+移動+10人――消耗は計り知れない
ボール保持率73%対27%、シュート33本対8本。スタッツだけを見ればジョホールの圧倒ですが、京都戦からの中4日で移動日も含まれるタイトスケジュール、慣れない東南アジアの高温多湿、そして前半途中からの数的不利。これだけの悪条件が重なれば、さすがの広島でも本来の力を出し切るのは難しかったと思った。
とはいえ、「言い訳」は通用しないので、ここからどう立て直すかです。
第2戦に望みはあるか
3月11日、エディオンピースウイング広島で行われる第2戦。広島は合計スコアで逆転するため、最低でも2-0での勝利が必要(合計スコアが同点の場合は延長戦・PK戦に突入します)。
厳しいけど、希望がないわけではありません。まず、第2戦では11人で戦えます。リーグステージでは鈴木章斗の2ゴールでジョホールに逆転勝利を収めた実績もあります。そして何より、次はホーム。ジョホールの選手たちが今度は日本への長距離移動をこなさなければなりません。コンディション面のアドバンテージは、今度は広島の側にあるはずです。
まとめ
キム・ジュソンの退場、移動日込みの中4日という厳しい日程、そして灼熱のアウェー。あらゆる悪条件が重なった一戦でした。10人で前半を0-0で凌いだ粘りは評価できますが、後半の3失点はやはり痛すぎます。でも、くどいようだけど、1点返せたのはでかい、と思いたい。
でも、まだ終わりじゃないですよね。ACLエリートのノックアウトステージは2試合の合計で決まります。ホームのピースウイングで、広島には「アジアの舞台で逆転する力」があると信じています。
3月11日、紫のスタジアムに声援を届けよう。
逆転の可能性は、ある。
