【速報】xG3.46が証明する攻撃の進化。広島、PK戦で4連敗ストップ(多分どこよりも早い)【広島1-1(PK5-4)清水|第10節レビュー】

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J1百年構想リーグ WEST第10節|2026年4月11日(土)14:03キックオフ
エディオンピースウイング広島|入場者数:26,488人

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目次

スコア

サンフレッチェ広島 1-1(PK 5-4)清水エスパルス

時間チーム得点者詳細
71分清水オ・セフン北爪のクロスに反応、左足でゴール左下に先制
74分広島木下康介こぼれ球に反応、左足でゴールに流し込み同点

試合展開

前半(0-0)

広島がボールを支配し、攻め続けた45分間だった。

27分、松本泰志のクロスからこぼれ球に川辺駿が反応。左から右への幅広い展開で清水ゴールに迫る。43分には塩谷司のパスを受けた中野就斗が切り返しから左足でシュート。しかしゴールは生まれない。

一方、清水は41分にパク・スンのロングスローから空中戦を挑むなど、セットプレーを軸にカウンターを狙う戦い方。スリーバックのラインを下げ、自陣に引いて守るプランだった。

川辺駿はボランチとしてボールを受けて散らす役割を的確にこなし、バランスの良いポジショニングを見せた。一方、シャドーに抜擢されたトルガイは下がり気味のポジションを取ることが多く、ガウル監督が期待した「フィニッシュに近い場所での創造性」がどこまで発揮できたかは評価が分かれるところだ。

後半

58分|ガウル監督が動く

ジャーメイン良に代えて木下康介を投入。この交代が試合を動かすことになる。同時にトルガイに代えて中村草太も投入。

71分|清水が先制

清水が少ないチャンスを活かした。北爪のクロスにオ・セフンが反応し、左足でゴール左下に突き刺した。シュートわずか5本の清水が、ワンチャンスを決めきった。スタメン予想記事で「オ・セフンとの対決を制せるか」と書いたが、まさにそのオ・セフンにやられた。

74分|木下康介、3分で回答

しかし広島の反撃は速かった。鈴木章斗のスルーパスからペナルティエリア内で川辺がつなぎ、ブロックされたこぼれ球に反応したのは58分に途中出場したばかりの木下康介。左足でゴールに流し込み、わずか3分で同点に追いついた。

スタメン予想で「木下康介で継続」と予想した僕に対して、ガウル監督は「ベンチから切り札として使う」という判断をした。結果的にこの判断が正しかったことになる。

76分〜85分|さらなる交代

76分に松本泰志→中島洋太朗、中野就斗→東俊希を投入。89分には川辺駿→山﨑大地。フレッシュな選手を入れて攻め続けたが、追加点は奪えなかった。

PK戦(5-4)

1-1のまま90分が終了し、PK戦へ。

順番清水(先攻)結果広島(後攻)結果
1オ・セフン⚽ 成功鈴木章斗⚽ 成功
2マテウス・ブエノ⚽ 成功中村草太⚽ 成功
3A・ステファンス⚽ 成功東俊希⚽ 成功
4小塚和季❌ 失敗中島洋太朗⚽ 成功
5宇野禅斗⚽ 成功木下康介⚽ 成功

広島は5人全員成功。 清水4人目の小塚和季が失敗し、広島が4連敗をストップした。

※PK戦の蹴り順・個別の成否はDAZN中継をもとにしています。公式記録と異なる場合があります。


スタッツ

項目広島清水
シュート215
枠内シュート122
ボール支配率55%45%
パス(成功率)486(72%)364(72%)
オフサイド42
コーナーキック41
ファウル118
警告/退場1/00/0
xG(ゴール期待値)3.460.62
ボール奪取回数6254
平均ライン38.4m27.9m

アタッキングサイド

中央
広島43%30%27%
清水25%29%46%

ボール奪取位置

ATMTDT
広島10%37%53%
清水2%35%63%

分析:xG3.46が示す「攻撃の進化」

xG(ゴール期待値)3.46。この数字をどう読むか。

「3〜4点取れる試合で1点しか取れなかった」——決定力不足と捉えることもできる。だが僕はそうは思わない。これはガウル監督のサッカーが浸透してきた証拠だ。

シュート21本、枠内シュート12本。これだけの量と質のチャンスを90分間で作り続けたことが重要だ。前節の福岡戦はxG 1.61で0点だったが、今節はxG 3.46。チャンスの量が倍以上に増えている。攻撃の仕組み自体は確実に進化している。

清水は「引いて守らざるを得なかった」

スタッツが物語っている。清水の平均ライン27.9mは極端に低い。ボール奪取の63%が自陣ディフェンシブサード。しかし、これは清水が最初から狙ったプランではなかっただろう。試合後のコメントを聞く限り、清水もディフェンスラインを上げてアグレッシブに戦いたかったはずだ。しかし、広島の圧力に押し込まれて引いて守らざるを得なかったのが実態だ。

試合後、清水の吉田孝行監督は「単純にパワー負け。認めなきゃいけない」と語った。この言葉がすべてを物語っている。清水はシュート5本(うち枠内2本)で、自分たちのサッカーをほとんどさせてもらえなかった。それでも唯一のチャンスを活かしたオ・セフンの決定力は見事だったが、チームとしては広島に圧倒された90分間だった。

今日の攻撃は左サイドが多かった

広島の攻撃の43%が左サイドから。今日は新井直人のLWBサイドからの仕掛けが多かった。ただし、広島は本来バランスの良いチームなので、これはあくまで今日の試合の傾向であり、チームとしての偏りというわけではない。清水の守備の配置や試合展開によって、たまたま左サイドに偏った形だろう。

一方、清水の攻撃は右サイド46%に集中しており、ピッチの同じサイドが攻防の主戦場になっていた。

トルガイのシャドー起用は「まあまあ成功」

スタメン答え合わせ記事で「最大の驚き」と書いたトルガイのシャドー起用。前半はやや下がり気味のポジションを取る場面もあったが、全体として見ればまあまあ機能していたと思う。トルガイがシャドーの位置でボールを収めることで、攻撃のリズムが生まれていた。

58分にトルガイに代えて中村草太を投入したのは、トルガイの出来が悪かったからというよりも、フレッシュな中村草太の推進力で試合を動かしたいという意図だろう。結果的に中村草太投入後の流れでゴールが生まれている。ガウル監督の「トルガイで土台を作り、中村草太で仕留める」というゲームプランだったとも解釈できる。

木下康介の「ベンチスタート」が正解だった

この試合のMVPは木下康介だ。スタメンから外れたが、58分に途中出場すると、わずか16分後の74分に同点ゴール。ガウル監督の「後半勝負の切り札」という起用法が完璧にハマった。

スタメン予想で僕は「木下康介で継続」と予想した。しかしガウル監督は「ジャーメインで先発→木下を後半投入」という判断をした。ジャーメインが清水のCBと58分間バトルしてくれたおかげで、フレッシュな木下が効いた。監督の采配に脱帽だ。


4連敗ストップ——広島はすごく良くなっている

PK戦5-4で勝ち点2(百年構想リーグでは引き分けなしのPK戦方式)。4連敗をストップした。

しかし今日、僕が一番伝えたいのは結果ではない。広島はすごく良くなっている。

xG3.46。シュート21本。枠内シュート12本。ボール支配率55%。これらの数字は、ガウル監督のサッカーがチームに浸透してきた証拠だ。4連敗中もチームの方向性はブレなかった。そしてこの清水戦で、攻撃の迫力は明らかに一段階上がった。

前半から主導権を握り続け、清水をまったく寄せつけなかった。清水の吉田孝行監督が「単純にパワー負け」と認めたのは、お世辞でも謙遜でもなく、ピッチ上の事実だ。

木下康介の同点ゴールも象徴的だった。先制された直後、わずか3分で追いつく。これは「折れないチーム」になりつつある証拠だ。4連敗していたチームが、アウェイゴールを食らっても3分で跳ね返す。このメンタルの強さは、ガウル監督が就任以来ずっと植え付けようとしてきたものだろう。

もちろん、課題がないわけではない。カウンター一発でオ・セフンにやられたように、トランジッション(攻守の切り替え)の判断にはまだ甘さがある。xG3.46で1点という決定力の問題も引き続き向き合わなければならない。

だが、これだけは確信を持って言える。広島の攻撃力は本物だ。 これだけのチャンスを作れるチームは、そう長くは決定機を外し続けない。決定力という最後のピースがハマった時、一気に爆発する可能性を秘めている。

連敗は止まった。チームは成長している。次節が楽しみでならない。


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交代

広島

時間OUTIN
58分ジャーメイン良木下康介
58分トルガイ中村草太
76分松本泰志中島洋太朗
76分中野就斗東俊希
89分川辺駿山﨑大地

清水

時間OUTIN
62分蓮川壮大吉田豊
78分井上健太小塚和季
78分日高華杜大畑凜生
89分嶋本悠大A・ステファンス
89分M・ブルネッティ針生涼太

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