大宮に敗れた悔しさを、ここで晴らす。
2026年3月21日(土)14:00、エディオンピースウイング広島。サンフレッチェ広島レジーナは、クラシエカップ グループA最終節でINAC神戸レオネッサと激突します。
2連覇中の女王が、首位通過をかけて迎えるホーム最終決戦。これは単なる1試合ではありません。勝てば首位通過が見えてくる、負ければグループ突破すら危うくなる——そういう一戦です。
現在の状況:同勝点で2位、「勝利」が唯一の正解
グループA順位表(第5節終了時点)
| 順位 | チーム | 試合 | 勝点 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | RB大宮アルディージャWOMEN | 5 | 11 | +7 |
| 2 | サンフレッチェ広島レジーナ | 5 | 11 | +4 |
| 3 | INAC神戸レオネッサ | 5 | 5 | -5 |
| 4 | ちふれASエルフェン埼玉 | 5 | 3 | -6 |
大宮と広島は勝点11で並んでいますが、得失点差で大宮(+7)が広島(+4)をリード。現在は大宮が首位に立っています。
同勝点の場合のタイブレーカーは①当該チーム間の直接対決の勝点→②直接対決の得失点差。直接対決では大宮が広島に2勝(第3節 PK勝・第5節 2-1勝利)しているため、勝点が並んだままでは大宮が上位です。
広島が首位通過するための条件
第6節では以下の2試合が同日同時刻(14:00)に行われます。
- グループA第6節①:サンフレッチェ広島レジーナ vs INAC神戸レオネッサ(エディオンピースウイング広島)
- グループA第6節②:ちふれASエルフェン埼玉 vs RB大宮アルディージャWOMEN
広島が首位通過するためには:
✅ 広島が90分以内で勝利(勝点3を獲得)
かつ
✅ 大宮がエルフェン戦で90分以内の勝利を逃す(PK戦・90分敗北)
→ この場合、広島 勝点14 vs 大宮 勝点13以下となり、広島がグループ首位でノックアウトステージへ進出。
一方、大宮も90分勝利した場合は両者勝点14で並び、タイブレーカー(直接対決)で大宮が上位に。現実的には、「広島の90分勝利 + 大宮が90分では勝てない」が首位通過への道です。
2位でも「ワイルドカード」でノックアウトステージへ行ける
クラシエカップのグループステージからは、以下の計4チームがノックアウトステージ(決勝トーナメント)へ進出します。
各グループ(A・B・C)の1位3チーム + 各グループ2位のうち最上位1チーム(ワイルドカード)
つまり、広島がたとえグループ2位に終わったとしても、他の2グループの2位チームより成績が上であれば、ワイルドカードとして決勝トーナメントへ進出できるんです。
ワイルドカード争い:広島は現在リード中
第5節終了時点での各グループ2位の勝点は以下の通りです。
| グループ | 2位チーム | 勝点 |
|---|---|---|
| A | サンフレッチェ広島レジーナ | 11 |
| B | ジェフユナイテッド市原・千葉レディース | 10 |
| C | 三菱重工浦和レッズレディース | 8 |
現時点では広島が3グループの2位チーム中、最も勝点が高い状況。ただし第6節で千葉レディースが勝点を積み上げれば逆転の可能性もあり、広島が2位でも確実にワイルドカードを得るには「引き分け(PK含む)以上」の結果が必要になります。
「首位通過を狙いつつ、最低でも確実にワイルドカードを取る」——広島にとって負けだけは絶対に避けなければならない一戦です。
前節の敗戦:「初黒星」の悔しさをエネルギーに変える
3月15日、RB大宮とのアウェー戦。広島は1-2で敗れ、今大会初の黒星を喫しました。
中嶋淑乃が同点ゴールを決め、諦めないレジーナの姿を見せてくれましたが、逃げ切られてしまいました。第4節まで「無敗・グループ首位」で走ってきた女王に、初めて土がついた瞬間でした。
ただ、あの敗戦は無駄ではありません。最終節でホームに帰ってくる。エディオンピースウイング広島で、サポーターの前で、女王の意地を見せる機会がちゃんと残っている。悔しさをぶつける舞台が、用意されているんです。
対戦相手INAC神戸:「上がり目の相手」に油断は禁物
INAC神戸は現在グループ3位(勝点5)。ノックアウトステージ進出の可能性はなく、この試合は消化試合の色が濃い一戦になります。
ただし、油断は禁物です。
第5節でINACはエルフェン埼玉に2-0の完封勝利を収めています。桑原藍が9分に先制し、辻澤亜唯が90分にダメ押し——という勝ちっぷりでした。大会中盤まで苦しんでいたINACが、最後に調子を上げてきているのは確かです。
一方、広島との直接対決(第1節・アウェー)では、広島が3-1で快勝しています。実力差は明らかですが、6ヶ月近くが経過した今、コンディションや布陣が変わっている部分もあります。「最後にプライドを見せる」戦い方をしてくる可能性は十分にあります。
INAC神戸の要注意選手
- 高瀬愛実(FW): クラブの象徴的存在。終盤の2試合でコンディションを上げてきている
- 成宮唯(MF): 元なでしこジャパン代表。経験値の高いゲームメーカー
- 中島依美(MF): 日本代表経験者。どこからでも仕掛けてくる
広島レジーナの強み:エースと組織が噛み合う時間を増やせ
中嶋淑乃に「決定的な仕事」を
今大会の広島を引っ張るエース、中嶋淑乃。前節の大宮戦でも諦めない姿勢でゴールを決めてみせました。皇后杯得点王・WEリーグベストイレブンの実力をホームのピッチで発揮する番です。
INAC神戸は今大会12失点(5試合)と守備が安定していません。中嶋の得点感覚が噛み合えば、複数得点も十分狙えます。
柳瀬楓菜・上野真実の追加点が鍵
第4節のエルフェン戦では柳瀬楓菜・上野真実もゴールを記録しました。エース1人に依存せず、複数の選手が得点に絡める攻撃の厚みが広島の強みです。首位通過のためには「勝利」だけでなく「大量得点」も意識したい一戦。得失点差の改善も、万が一のタイブレーカーに備える意味で無駄にはなりません。
ホームの後押しを力に
エディオンピースウイング広島でのレジーナの試合は、毎回スタジアムに特別な空気が生まれます。紫のユニフォームを身にまとった選手たちが、ホームのサポーターの前で戦う——その力は計算に入れていいと思います。
ぜひスタジアムに足を運んで、後押ししてください。
試合情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | WEリーグ クラシエカップ グループA 第6節(最終節) |
| 日時 | 2026年3月21日(土)14:00キックオフ |
| 会場 | エディオンピースウイング広島(広島市) |
| 対戦 | サンフレッチェ広島レジーナ vs INAC神戸レオネッサ |
まとめ
首位通過か、ワイルドカードか——広島レジーナにとって、この最終節は「女王としての格」を示す一戦です。
整理しておきましょう。
- 90分で勝利 → 首位通過の可能性あり(大宮の結果次第)、かつワイルドカードも確保
- 引き分けやPK勝ち → 2位で終了、ワイルドカード争いで他グループ2位との比較に委ねられる
- 敗北 → ワイルドカード圏外に転落する危険性あり
つまり「勝つ」以外に、確実な道はないんです。
大宮に敗れたことは事実。でもあの悔しさを抱えたまま終わる必要はありません。ホームでINAC神戸を下し、同時刻の大宮戦の結果を待つ——その順番でいいんです。まず自分たちがやるべきことをやり切る。2連覇中の女王が、守るのではなく、前へ向かって戦う姿を見せてほしい。
紫の春は、まだ続く。
