今年、サンフレッチェ広島で活躍してくれた田中聡選手がヨーロッパに行くことになった。既定路線だったとはいえ、さすがに寂しい。
多くの人が分かっている通り、聡はフォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)で間違いなく活躍するだろうし、早いうちに次のステップへ進むだろう。おそらく契約金が上がっていけばいくほど、サンフレッチェ広島にもお金が入るのだろう。
ピンチの芽を摘み取る狩人の姿を、ヨーロッパでも見せてくれ
それにしても今年1年、田中聡選手にはお世話になった。いや、「お世話になった」という表現はおかしいけど、広島の鉄壁のスリーバックの手前でピンチになるところを何度も救ってくれた。スーパーな選手だ。
せめて100年構想リーグは一緒に戦ってほしかったけど、まあ未練がましい話はやめよう。
僕にとっては、また海外のリーグを見る楽しみが一つ増えた。エディオン・ピース・ウィング広島で大活躍してた聡の姿を心に留めながら、ヨーロッパでさらに羽ばたいていく田中聡選手を応援することに変わりはない。
この時期の選手移籍は、これはこれでヤキモキする
プロサッカーリーグの選手に関するクラブ運営は、なかなか難しそうだ。
- ユース含め広島生え抜きの選手がいる
- 海外含め他のクラブから移籍してきた選手がいる
- ステップアップを狙ってヨーロッパなどへ出ていく選手がいる
広島は今西イズムのクラブなので、最初のタイプの選手を大事にする。かつてはクラブの予算規模の問題などで育成を大事にせざるを得なかったという事情もあったのだろうが、今はそういう事情とは別に、アイデンティティとして育成を大事にしている。とてもいいことだと思う。
そしてもちろん、外からやってきてくれる選手のことも大事だ。彼らは現状のクラブにはない機能を持ってきてくれて、飛躍的にクラブの戦い方を強化してくれる。その実力のままクラブに定着してくれれば、なおさらよい。
入ってくる選手もいれば、出ていく選手もいる。これもまた大切だ。たくさんの移籍金を広島に落としてくれれば、それは広島の新たな変革の資源になる。
いずれにせよ、サンフレッチェ広島で戦いたいと思ってくれる、人間性豊かで才能あふれる選手が増えることがとても大切だと思う。そして今のサンフレッチェ広島にはそれがある。
フロントの人は、いろんなことを考えて仕事を進めてくれているのだろうけど、大変だなあと思う。
聡よ、駆け上がれ。そしていつか帰ってこい
聡はそれが分かった上で、自らの成功のために駆け上がっていくのだ。広島のサッカーのためを考えてもそうだし、日本のサッカーのことを考えてもそうだ。
そして、川辺駿選手のように、ヨーロッパで活躍した後に故郷の広島へ帰ってくるのも実に良い。
田中聡はヨーロッパへは2回目の挑戦になる。前回はなかなかうまくいかなかったけど、今回はうまくいくだろう。だからすぐには帰ってこない。日本にね。
でも、ヨーロッパで大活躍した後であれば、いつでも広島に帰ってきてくれていいんですよ。聡が少し羽を休めるために、あるいはまた日本で羽ばたくために、ピースイングはきっといつでも待ってるよ。
