| 正式名称 | ル・アーヴルAC(Le Havre Athletic Club) |
| 所属 | リーグ・アン(フランス1部) |
| 本拠地 | ル・アーヴル(フランス北西部・ノルマンディーの港町) |
| スタジアム | スタッド・オセアン(収容約25,000人) |
| 創設 | 1872年(フランス最古級のクラブ) |
| チームカラー・愛称 | 「空と海の青(Ciel et Marine)」 |
| 2025-26成績 | リーグ・アン14位(3季連続の残留) |
| 監督 | ディディエ・ディガール(2027年まで契約/2026-27も継続) |
| 日本人選手 | 瀬古歩夢/水多海斗/中村草太 |
| 日本での視聴 | DAZN(独占配信) |
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中村草太が、フランス1部・ル・アーヴルACへ旅立ちました。
でも、正直なところ——「ル・アーヴルって、どんなクラブ?」というのが、多くのサンフレッチェサポーターの本音ではないでしょうか。僕もそうでした。
そこでこの記事では、これから草太を追いかけるための“予習”として、ル・アーヴルというクラブをまるっと入門します。どんなクラブで、どんな歴史があって、どうやって試合を観られて、日本人選手はどうつながっていて、どんなスターを育ててきたのか。順番に見ていきましょう。
どんなクラブか——ノルマンディーの港町の、青いチーム
ル・アーヴルは、フランス北西部・ノルマンディー地方の港町です。パリから見て北西、イギリス海峡に面し、輸送量ではマルセイユに次ぐフランス第2の港として知られています。
その街を本拠地にするのが、ル・アーヴルAC。本拠地のスタッド・オセアンは収容約25,000人の、比較的コンパクトで“濃い”スタジアムです。
チームカラーは、その土地柄を映した「空と海の青(Ciel et Marine)」。青と水色のユニフォームは、港町のアイデンティティそのものです。ビッグクラブのような派手さはありませんが、後で触れるように、若手を育てて世界に送り出す“育成の名門”として、フランスでは特別なリスペクトを集めるクラブです。
2025-26シーズンはリーグ・アン14位。派手な順位ではありませんが、昇格組として3季連続の残留を勝ち取っており、1部にしっかり根を張りつつあるチームだと言えます。
150年を超える歴史——「フランス最古級」と、1959年の快挙
ル・アーヴルの歴史は、とにかく古い。
創設は1872年。イギリス人によって設立された、フランスで最も古いフットボール/ラグビーのクラブのひとつです(正式に“サッカークラブ”として発足したのは1894年で、「国内最古」の座には諸説あります)。いずれにせよ、フランスサッカーの黎明期からある超・老舗であることは間違いありません。
タイトルで最も語り継がれるのが、1959年のクープ・ドゥ・フランス優勝です。このとき、ル・アーヴルはリーグ・ドゥ(2部)所属。2部のクラブがクープ・ドゥ・フランスを制したのは、大会史上初の快挙でした。この“ジャイアントキリングの体現者”という物語は、今もクラブの誇りです。
そのほか、2部リーグ(リーグ・ドゥ)優勝は6回を数えるなど、フランスサッカー史に確かな足跡を残してきました。ただ、メジャータイトルからは長く遠ざかっており、近年はもっぱら“1部と2部を行き来する”歴史でした。そして2023年、14年ぶりにリーグ・アンへ帰還。以降、1部の舞台に定着しつつある——というのが、いまのル・アーヴルです。
こんな名手を育てた——ポグバもパイェも、ここから
ル・アーヴルを語るうえで外せないのが、育成の名門という顔です。
このクラブのアカデミーは、フランス代表クラスのタレントを次々と輩出してきました。名前を並べるだけで、その凄みが伝わると思います。
- ポール・ポグバ(元フランス代表MF/ワールドカップ王者)
- ディミトリ・パイェ(元フランス代表の技巧派MF)
- スティーヴ・マンダンダ(長年フランス代表を支えたGK)
- バンジャマン・メンディ(フランス代表として2018年W杯制覇)
- ラッサナ・ディアッラ、ヴィカシュ・ドラソー ……
まさに“育成工場”。派手なタイトルの数以上に、「ここから世界的な選手が生まれる」というのが、ル・アーヴルの本当の価値です。広島もまた育成に定評のあるクラブ。育てるクラブから、育てるクラブへ——草太の移籍には、そんな相性の良さも感じます。
日本人トリオの物語——瀬古、水多、そして草太
いまのル・アーヴルには、心強いことに日本人が3人います。しかも、その並びには物語があります。
- 瀬古歩夢(DF)……2025年夏、スイスのグラスホッパーからフリーで加入した、クラブ史上初の日本人選手。CBとボランチをこなす二刀流で、加入初年度から月間MVPを2度受賞するなど大活躍。2026年の北中米ワールドカップでは日本代表にも名を連ねました。いわば、日本人トリオの“開拓者”です。
- 水多海斗(MF)……2026年7月7日、ドイツ3部のロートヴァイス・エッセンから完全移籍で加入(3年契約)。前橋育英高校を経て渡欧し、8年目にしてついに5大リーグへ。攻撃的MFで、前年は3部で9ゴール12アシストと結果を残しました。
- 中村草太(FW)……2026年7月17日に加入した、クラブ3人目の日本人。
面白いのは、水多と草太が、ともに前橋育英高校のOBだということ。群馬の名門で学んだ二人が、フランスの港町で再会するわけです。異国での挑戦は簡単ではないはずですが、同じ日本人が、しかも先輩後輩の間柄でそばにいる。この“トリオ”の存在は、草太にとって何より心強いはずです。
【本題】日本からどうやって観る?——答えはDAZN
さて、いちばん知りたいのはここでしょう。「草太の試合、どうやって観るの?」という話です。
結論から言うと、リーグ・アンの試合は、日本ではDAZNで観られます。
DAZNは2024/25シーズンからリーグ・アンの放映権を獲得しており、2028/29シーズンまでの独占配信が決まっています。つまり、草太がプレーする2026/27シーズンも、来季以降も、DAZNを押さえておけば安心、ということです。
視聴の入口は、いくつかあります。
- DAZN(通常のスタンダードプラン)
- DMM×DAZNホーダイ(DMMとのセットプラン)
- DAZN for docomo、ABEMA de DAZN、Amazon経由のDAZN など
基本はDAZN、と覚えておけば間違いありません。
なお、リーグ・アンの新シーズンは8月23日(日)に開幕し、ル・アーヴルの初戦はホームのスタッド・オセアンでのモナコ戦(第1節)です。草太のデビューがいつになるかは分かりませんが、まずはここから、青いユニフォームのチームを気にかけてみてください。
おまけ——この港町、実は“ルパンの故郷”のご近所です
最後に、サッカーとは少し離れた小ネタをひとつ。
中村が身を置くことになる港町ル・アーヴル。そのすぐ近く、同じノルマンディー沿岸に、エトルタという断崖の景勝地があります。ここは、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンの生みの親モーリス・ルブランが居を構えた街。ルパンシリーズ屈指の名作『奇巌城(きがんじょう)』は、まさにこのエトルタの海にそびえる針状の大岩を舞台に生まれました。ルブランの旧居は、いまも「アルセーヌ・ルパンの家」として公開されています。
つまり草太は、モネら印象派が愛し、ルパンが暗躍した“物語の海岸”のそばで、新たな挑戦を始めるわけです。試合の合間に、そんなノルマンディーの空気に思いを馳せてみるのも一興かもしれません。
まとめ——草太の1年を、一緒に追いかけよう
まとめます。ル・アーヴルACは——
- ノルマンディーの港町の、「空と海の青」をまとうクラブ
- 1872年創設、フランス最古級。1959年には2部で初のクープ・ドゥ・フランス制覇という快挙
- ポグバやパイェを育てた、フランス屈指の育成の名門
- 瀬古・水多・草太の“日本人トリオ”がいて、水多と草太は前橋育英の先輩後輩
- そして、日本からはDAZNで観られる
派手なビッグクラブではありません。でも、育成の哲学、港町の誇り、そして日本人トリオ。草太が飛び込むには、これ以上ないくらい物語のある舞台だと思います。
期限付き移籍の期間は、2027年6月30日まで。この1年、青いユニフォームの背中を、一緒に追いかけていきましょう。
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出典・参考
- ル・アーヴルAC/リーグ・アン基本情報、スタジアム収容(25,178人)・2025-26順位14位(2026-27 Ligue 1 Wikipedia、FotMob、各シーズンWikipedia、サッカーキング、超WORLDサッカー)
- クラブ史:1959年クープ・ドゥ・フランス優勝=2部クラブによる史上初の制覇(2009年ギャンガンまで唯一)/リーグ・ドゥ優勝6回=同リーグ史上最多優勝クラブ(仏Wikipedia、英Wikipedia「Ligue 2」、football-the-story)
- 創設1872年・チームカラー「Ciel et Marine」(オックスフォード/ケンブリッジ由来)(仏Wikipedia、statfootballclubfrance)
- 育成OB=ポグバ、パイェ、マンダンダ、B.メンディ、L.ディアッラ、ドラソー(各選手Wikipedia、tendanceouest、Sportskeeda、90min)
- 日本人選手:瀬古歩夢(サッカーキング、JFA、Wikipedia)/水多海斗(FOOTBALL ZONE、ゲキサカ、サッカーキング、Wikipedia)/中村草太(クラブ公式、FOOTBALL ZONE、デイリースポーツ)
- 視聴方法:DAZN公式リリース「リーグ・アン 2028/29シーズンまで独占配信」(dazngroup.com)、サッカーキング、超WORLDサッカー
- 2026-27初戦日程=8月23日(日)ホーム・モナコ戦(ル・アーヴル公式 hac.football、ASモナコ公式、2026-27 Ligue 1 Wikipedia)
- 監督ディガール契約延長(2027年まで)(Get French Football News、Didier Digard Wikipedia)
- アルセーヌ・ルパン/エトルタ/奇巌城(Wikipedia「モーリス・ルブラン」「奇巌城」、les plus beaux villages、三菱一号館関連コラム)
