ACL=アジア・チャンピオンズリーグ

Jリーグにとって、アジア市場が重要になってきた。よってACLにも本腰を。

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本記事は、昨日の「ACLの憂鬱、そしてジレンマ。Jリーグ・JFAの本音はどこだ?  まじめにやるだけ、クラブチームは損なのか?」の続きで。

簡単に昨日までの内容をまとめると、

ACL、Jリーグ勢全滅。
ここ数年の、ACLにおけるJリーグ勢の成績から「Jリーグ勢はACLに手を抜いている」「Jリーグは弱い」と思っている人もいる。
しかし、Jリーグの各チームは、100年構想やライセンス制度のために予算が限られているのが現状で、中国や韓国、中東のトップチームのようにお金にまかせた補強ができない(100年構成やライセンス制度は私はいい制度だと思っています)。
また日程も、Jリーグ勢は酷すぎる(リーグ戦の調整が殆ど無いから)。
だから、Jリーグ勢はACLで勝てない。決して手を抜いているわけではないのではないか。

という論を展開したわけです。
そして、今日、お話したいのは、
JリーグやJFA(日本サッカー協会)こそが、このACL対策を何もやってこなかったのが現状である、ということなのです。

☆JリーグやJFAは 現状、ACLを諦めている状態

これまで、JリーグやACLは、本気でACL対策をやってきただろうか? おそらく、否。
協会たちは手を抜いていたのか、というと、そういうわけでもなく、手が回らなかったのでしょう。
リーグの運営や代表系のことで手一杯というのが現状だったのでしょう。

また、100年構想やライセンス制度のジレンマに陥っていることは、JリーグやJFAも理解はしているでしょう。しかし、このジレンマから、何とか抜け出せる方法はないかは、真剣に考えてこなかったと思われます。
確かに、どうしようもない。手のうちようがない。
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100年構想の中で、ライセンス制度の中で、こんなキツい日程の中で、アジアで堂々と勝ち上がっていけるチームを作るには、日本において、Jリーグがさらに根付き、観客がもっと入るようになり、企業からのスポンサードももっと充実するまで、待つしかないでしょう。
Jリーグのクラブチームの収入が上がり(分配金も含めて)、ターンオーバーが十分にできるようになれば、勝ち上がれるチームも増えていくでしょう。
(今年のサンフレッチェ広島は、ACLもリーグ戦も、両方やってくれるんじゃないか、と思っていましたし、昨日も書きましたが、疑惑のジャッジがなければ、サンフレッチェ広島は、ウエスタンシドニーワンダラーズに勝利していました)

しかしそのためには、早くて10年、遅くて50年は、時間が必要だと思います。
私が生きている間に、実現するだろうか……。
(これはACLで優勝する、という意味ではなく、Jリーグに恒常的にしっかり戦えるチームが出現するという状態になることを指しています)

私は、こういったこと、つまり、構造的に、JリーグはACLで勝ちにくいようになってしまっているという現状を、まず、JリーグやJFAは認めるべきだと思います。
日本のサッカーを、Jリーグを上手に育てようとして、それを実行するために、そしてそれは着実にいい方向にあゆんでいるのですが、そのために、現在はACL対策にまで手が回っていないことを。結果的にプライオリティが低くなっていることを。決して、クラブチームが手を抜いているわけではないことを。手を抜いているとしたら、それはそうしなければならない構造になっていることを。

また、ジャーナリズムも、そういう観点でクラブチームのことを語って欲しいです。ハードなスケジュールを言い訳にはできない、といった、的外れで、また、あまりサッカーに詳しくない人々を、ミスリードするような記事は、掲載するべきではないと思います。

☆しかし、ACLをないがしろにできない時代になってきた。なぜなら、Jリーグにとって、アジア市場の重要度が増してきたからだ

ここ数年、Jリーグのチームの中で、アジアの市場を重要視するチームが登場してきています。これは特に東南アジアで、Jリーグの人気が次第に高まってきていて、そこを、クラブチームの、また、クラブチームがあるその地域の、活性化の一つとしてマーケティングしていこう、という動きです。
コンサドーレ札幌、ヴァンフォーレ甲府、そして、セレッソ大阪などの動きが顕著だと思われます。
かつて、三浦知良が、セリエAに移籍した時に近いような状況が、東南アジアとJリーグとの間にも発生してきているのです。
このことは、とてもよいことで、Jリーグ人気を高め、経済基盤をさらにしっかりしてくれるものと思います。

だからこそ、JリーグやJFAは、ACL対策をこれから本気で行うべきなのです。
ACLで、負けてられない時代が、もう、やってきました。クラブチームにおいて、アジアが重要な市場になってきているのですから、協会たちも、もう、ACLのプライオリティを上げざるをえないのです。

とりあえず、Jリーグの賞金を、高めるところから、始めませんか

Jリーグは、リーグ戦において、7位以上のチームに賞金が出ます。
優勝チームには2億。2位は1億。3位は8000万円。
私は、この賞金は、次年度ACLを戦うための支度金、と考えています。この賞金を、上位3チームは、現状の金額の1.5倍にしてはどうでしょうか。
優勝チームは3。2位は1.5億、3位は1.2億。
そうすれば、ある程度、ターンオーバーできるようにする資金を得ることができます。プラスされる金額は1.9億。
そのお金を生み出すには、どうすればいいのか……。
そこを考えるのも、Jリーグの大きな仕事の一つ何だと思います。

p.s.
長かったACLシリーズ、本日でとりあえず終わりにします。もっと書きたいこともあったのですが……。
今日なんか、ほとんど、サンフレッチェ広島の記述がないもんな……。

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