前半は支配し、後半は耐えた2-1——たった一つのミスが映す「圧倒的な守備」への宿題【サンフレッチェ広島2-1川崎フロンターレ|J1百年構想リーグ プレーオフ第1戦|2026年5月30日】

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目次

試合情報

大会明治安田J1百年構想リーグ プレーオフラウンド 第1戦(7-8位決定戦)
日時2026年5月30日(土)14:00キックオフ
会場エディオンピースウイング広島(観客25,885人・晴・30.2℃)
結果サンフレッチェ広島 2-1 川崎フロンターレ(前半2-1/後半0-0)
得点11分 中村草太(広島)/20分 加藤陸次樹(広島)/43分 伊藤達哉(川崎F)

この試合のハイライトはDAZNで見られます。

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プレーオフ第1戦。全体7位・8位をかけた川崎フロンターレとの一戦を、サンフレッチェ広島は2-1で制しました。ホームのエディオンピースウイング広島で、まずは先勝。6月6日の等々力に、リードを持って乗り込めます。

勝ちました。それは何より大事なことです。ただ、立ち上がりを耐えてから前半は広島が試合を支配し、2点をリードしながらも、たった一つのミスで1点を返され、後半は耐える展開になった。 この90分は、広島が来たる26-27シーズンに向けて何を固めるべきかを、はっきり映し出していました。


前半——耐えてから、一気に支配した立ち上がり

試合の入りは、川崎でした。GKは大内一生。大迫敬介が日本代表の活動で不在のため、名古屋戦に続くスタメンです。その大内を含む守備陣が、立ち上がりは川崎に押し込まれる時間を過ごします。ただ、決定的なピンチを作らせることはありませんでした。しっかり守る。その我慢が、流れを引き寄せます。

11分、中村草太の先制ゴール。 耐えた時間から、一発。最近の中村草太は絶好調です。少し前まで「あと一歩」が続いた選手とは思えないほど、フィニッシュが研ぎ澄まされている。鮮やかに決めて1-0。

この一撃で、試合の景色が一変しました。ここから広島が、一気にピッチを支配します。

20分、加藤陸次樹のミドルシュート。 加藤も好調を維持しています。この2人が同時に乗っている時の広島は、やはり迫力がある。2-0。

押し込まれて始まった試合を、20分で2点。守って、奪って、決める。前線からのプレスもボールの動かし方も噛み合い、ピースウイングの空気は完全に広島のものになっていました。


前半43分——一つのミスが、試合の景色を変えた

ところが、サッカーは一つのプレーで景色が変わります。

きっかけは自陣ゴール前。3バックの真ん中から左ストッパーへ、ボールをつなごうとする。よくあるビルドアップの一場面でした。しかし、その一本のパスが緩かった。 伊藤達哉に狙われ、奪われ、そのまま決められて2-1。

ガウル監督は試合後、この失点を「ミスから生まれたもので、構造的な問題ではない」という趣旨で語っていました。僕もそう思います。守り方の設計が破綻したわけではなく、一つのパスの質の問題でした。

ただ、構造的な問題ではないからこそ、ああいうミスはなくしていかなければなりません。 味方への緩いパスは、意識と技術で消せるミスです。プレーオフのような一発勝負では、この「消せるはずのミス」が勝敗を分けます。


後半——耐えて守り切った。でも、まだ得点は取れた

1点差の後半は、川崎の反撃を受ける時間帯が続きました。広島の守備陣は集中力を切らさず粘り強く耐え抜き、2-1のまま逃げ切りました。1点差を守り切るのは簡単ではありません。これは評価すべきです。

それでも——後半、まだ得点は取れたはずです。 前半あれだけ支配していたのだから、後半のどこかで3点目を奪い、突き放す展開も十分あり得た。1点を返された後、追加点で試合を決めにいくのではなく、守りに入って耐える時間が長くなった。リードを奪った後に主導権を手放してしまう——これは名古屋戦(4-2)でも感じた、地続きの課題です。


26-27シーズンへ——「もっと強い、圧倒的な守備」を

サンフレッチェ広島には、もっと強い守備、圧倒的な守備が必要だ。 この試合を通じて、僕が一番強く感じたことです。

前半の支配は見事でした。攻撃陣も乗っている。けれど、一つの緩いパスから失点し、後半は耐える展開になった。攻撃で押し込める力があるのに、守備の「あと一歩の堅さ」が足りないために、試合を盤石にできない。これが今の広島の現在地です。

ミスを消し、リードを守り切り、相手に何もさせない——そういう守備を備えたとき、このチームは本当に強くなります。26-27シーズンが始まるまでに、ここを固めてほしい。


第2戦・等々力へ

広島は2-1で先勝し、アドバンテージを持って6月6日の等々力に乗り込みます。ただし、1点差は決して安全なリードではありません。 第2戦は川崎のホーム。2戦合計が同点なら延長・PK戦、アウェーゴールの優遇もありません。川崎が等々力で1点差以上で勝てば、立場は逆転します。

だからこそ第2戦は「耐える」だけでは足りない。前半に見せた支配的な攻撃で、アウェーでも点を取りにいく。そして、今日露呈した守備のミスを消す。攻守両面で今日の宿題に答えを出せるかが、7位という最高の着地への鍵です。

ピースウイングで掴んだ先勝の手応えを、等々力で完成させましょう。

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