第13節福岡戦プレビュー|0-1の屈辱を晴らせるか。3連勝・シュート18.4本の広島がWEST最多失点の福岡に乗り込む【アビスパ福岡vsサンフレッチェ広島|2026年4月29日】

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J1百年構想リーグ WESTグループ 第13節|2026年4月29日(水・祝)14:00キックオフ
ベスト電器スタジアム|アビスパ福岡 vs サンフレッチェ広島

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目次

試合情報

項目内容
対戦アビスパ福岡 vs サンフレッチェ広島
日時2026年4月29日(水・祝)14:00キックオフ
会場ベスト電器スタジアム(福岡)
大会明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド WESTグループ 第13節

前節のおさらい:広島は74分間ビハインドからの逆転勝利で3連勝、福岡は岡山に完敗

前節は、広島も福岡も明暗がくっきり分かれました。

広島は4月25日の第12節でC大阪に2-1逆転勝利。12分にチアゴ・アンドラーデに先制されて74分間ビハインドの展開でしたが、86分にオウンゴールで同点、90+3分に木下康介のPKで劇的な決勝弾。ガウル監督は試合後に「最初の30分間は非常に苦しい展開だった。後半は球際のプレスの部分が明らかに良くなり、持ち返すことができた」と振り返っています。シュート16本・CK11本という攻撃量で相手を追い詰め、最後にこじ開けた——今季2度目の3連勝です。

一方の福岡は、同じ4月25日にアウェイで岡山に0-2完敗。白井康介(27分)と山根永遠(67分)に決められ、7試合ぶりの無得点敗戦を喫しました。直前まで広島1-0→長崎1-0→G大阪2-1と3連勝していただけに、失速感が漂います。

3連勝で上昇中の広島が、失速した福岡のホームに乗り込む——力関係は明確に広島優位です。


両チームの現状分析

サンフレッチェ広島:xG・シュート数・AGIの3冠王、でも決定力は20位のまま

3連勝で勢いに乗る広島ですが、データ面の強みと弱みは変わっていません。Football LABの2026シーズンスタッツ(第12節終了時点)を見ます。

指標数値リーグ順位
xG(ゴール期待値)1.8861位
実得点1.42
シュート数16.81位
枠内シュート4.35位
被シュート9.82位(少なさ)
AGI(攻撃の質)57.51位
チャンス構築率13.6%1位
被チャンス構築率8.1%1位
シュート成功率8.1%20位

xG 1位、シュート数1位、AGI 1位——攻撃の”量”と”質”がリーグトップです。被チャンス構築率も1位で、守備の組織力も高い。

しかしシュート成功率は20位の8.1%。前節C大阪戦でもシュート16本を放ちながら、自力のゴールはPKの1本のみ。「打てど決まらず」の構造は続いています。

ただし直近5試合のシュート数は平均18.4本(C大阪16本、長崎23本、清水21本、福岡16本、清水16本)。この物量で福岡のWEST最多失点の守備を攻め続ければ、さすがに決まるだろう——というのが素直な読みです。

百年構想リーグの勝点ルール

2026年は秋春制移行に伴う特別シーズン。引き分けはなく、90分で同点の場合はPK戦で決着。勝=3/PK勝=2/PK負=1/敗=0

アビスパ福岡:WEST最多21失点、xG 18位——データが示す構造的な脆さ

福岡のデータは、厳しい現実を映し出しています。

指標数値リーグ順位
xG1.03818位
実得点0.92
実失点1.62WEST最多
シュート数11.215位
xGA(被ゴール期待値)1.293

xG 1.038(18位)、実失点1.62(WEST最多)。攻守ともにリーグ下位の数値です。13試合で21失点はWESTグループのワースト記録。

ただし福岡の怖さは「カウンターの一撃」にあります。前回の広島戦ではシュートわずか12本(枠内3本)ながら、16分の橋本悠のカウンターゴール1本で広島を沈めました。ボールを持たれても少ないチャンスをモノにする——そういうチームです。

直近5試合の得点者を見ても、橋本悠、碓井聖生、重見柾斗、道脇豊、藤本一輝と得点者が完全に分散しています。誰が点を取るか予測しにくいのも厄介な特徴です。


今季第9節の振り返り:xG 1.61でも0点に沈んだ悪夢

この両チーム、今季すでに4月5日の第9節で対戦しています。

項目広島福岡
スコア01
得点者橋本悠(16分)
シュート16本12本
枠内シュート5本3本
会場エディオンピースウイング広島
入場者26,050人

広島はホームでシュート16本を放ちながら無得点。xG 1.61という数値が示す通り、得点チャンスは十分に作っていたのに、ゴールだけが遠い。まさに「決め切れない広島」の象徴のような試合でした。

福岡はカウンターから橋本悠が16分に先制し、以降は組織的な守備で広島の攻撃をしのぎ切りました。塚原監督は「(広島がボールをつないでくる中で)どのようにボールを奪いカウンターを打つかが実った」と語り、完璧なゲームプランの勝利でした。

あの日のレビュー記事のタイトルは「ゴール期待値1.61でも0点」。あの悔しさを、今度はアウェイで晴らせるか。3連勝で見つけた「決め切る力」が本物なら、今回は結果が変わるはずです。


注目ポイント3つ

①リベンジマッチ——「xG 1.61で0点」の屈辱を3連勝のモメンタムで返せるか

最大の注目はリベンジの行方です。

4月5日のホームゲームでは、シュート16本・xG 1.61を記録しながら0点という今季最も悔しい敗戦でした。あれから24日——広島は清水にPK勝ち、長崎に2-0完封、C大阪に2-1逆転と3連勝。特にC大阪戦は12分に先制されて74分間ビハインドという苦しい展開から、86分OG+90+3分木下PKで逆転しています。

「決め切れない広島」から「最後に決める広島」へ。この3週間の進化が本物かどうか、福岡戦が最大の試金石です。前回0点に終わった相手から今度は2点以上取れれば、チームとして明確なステップアップを証明できます。

②「シュート18.4本」vs「WEST最多失点」——圧倒的な数字の差

データ上、この試合の構図はシンプルです。

指標広島福岡
xG1.886(1位)1.038(18位)広島が1.8倍
シュート数16.8(1位)11.2(15位)広島が1.5倍
直近5試合平均シュート18.4
失点/試合1.251.62(WEST最多)

xGの差は1.886 vs 1.038で約1.8倍。広島の攻撃力が福岡の攻撃力をほぼ2倍上回っています。さらに福岡のWEST最多失点を考えれば、広島がシュートを量産する展開はほぼ確実です。

ただし——前回もシュート16本で0点だったことは忘れてはいけません。福岡は「崩されてもゴール前で体を張る」粘りがあり、数字だけでは語れない試合になる可能性は十分にあります。

③木下康介の「終盤決着力」——3連勝中2試合で決定的な仕事

3連勝の中で、木下康介が2試合で決定的な仕事をしています。

  • 第10節 清水戦:ゴールを決めて1-1に追いつき→PK勝ち
  • 第12節 C大阪戦:90+3分のPKを沈めて2-1逆転勝利の決勝弾

「試合終盤に木下が決める」というパターンが確立しつつあります。福岡がリードしていても、あるいは同点でも、最後の最後にこの男がいる——それは対戦相手にとって大きなプレッシャーです。

一方、福岡側で警戒すべきは前回得点者の橋本悠。ウイングバックからのカウンターで16分に先制したあの場面は、広島守備陣の記憶に刻まれているはずです。早い時間帯の先制を許すと福岡のペースに引き込まれます。広島はまず「先に失点しないこと」が最重要課題です。


インターバルとコンディション

項目広島福岡
前節日4/25(土)C大阪戦4/25(土)岡山戦
本節4/29(水・祝)14:004/29(水・祝)14:00
インターバル中3日中3日

両チームともに中3日。GW初日の祝日開催で短いインターバルは同条件です。

ただしメンタル面では差があります。広島はC大阪に74分間ビハインドからの逆転勝利という劇的な勝ちを収めており、チームの士気は高い。福岡は岡山に0-2完敗で、3連勝の勢いが止まった直後。「勝ちの疲労」と「負けの疲労」では、回復の質が違います。


WEST順位への影響

順位チーム勝点試合得点失点
1神戸25112210
2名古屋21122015
3G大阪21131717
4広島19121715
5京都17111514
9福岡15131221

広島が90分で勝てば勝点22で、G大阪(21)を抜いて暫定3位に浮上します。首位神戸との差も3ポイントに縮まります。しかも広島は12試合消化でG大阪より1試合少ない。3連勝を4連勝にできれば、WEST上位争いへの本格参入を宣言できます。

逆に負ければ勝点19のまま。上位との差がさらに広がり、4連勝中の神戸の背中が遠のきます。この試合は順位表の意味でも非常に大きな一戦です。


予想スコア

本命:福岡 0-2 広島

xG 1.886(1位)の広島が、WEST最多失点(1.62/試合)の福岡守備を今度こそ攻略する展開です。前回はシュート16本で0点でしたが、3連勝中に見せた「決め切る力」——特にC大阪戦の逆転劇——が、福岡の守備を今度こそ打ち破ると見ます。

前半に1点、後半にダメ押しの1点。広島がゲームをコントロールする展開を予想します。

対抗:福岡 1-1 広島(PK戦で広島勝ち)

前回の再現に近いシナリオ。福岡がカウンターで先制し、広島が終盤に追いつく展開です。90分で決着がつかずPK戦へ。広島は今季PK戦2勝0敗(岡山戦、清水戦)と全勝しており、PK戦に持ち込めば有利です。

波乱:福岡 1-0 広島

前回の完全再現。福岡のカウンター1本が決まり、広島がシュートを量産するも決まらない——「xGと実得点の乖離」が再び牙を剥くパターンです。確率としては低いですが、わずか24日前に実際に起きたことなので、油断は禁物です。


まとめ:3連勝を4連勝に。「決め切る広島」への進化を証明する90分

広島視点

  • 3連勝のモメンタムを維持し、4連勝でWEST暫定3位を狙う
  • 前回0-1完封負けのリベンジ——xG 1.61で0点の悪夢を繰り返さない
  • 木下康介のAT決着力が今節も発動するか
  • 中3日のアウェイだが、直近5試合平均18.4本のシュート量で押し込みたい

福岡視点

  • カウンターの一撃が最大の武器。前回も橋本悠のカウンター1本で勝利
  • WEST最多失点(21)という構造的な弱点を、組織守備で何分持ちこたえられるか
  • 岡山戦0-2完敗からの立て直しが急務。ホームの声援を味方に

僕の読み:広島がシュート数で圧倒し、前半のどこかで先制点を奪う。福岡はカウンターで応戦するものの、広島の3連勝で掴んだ決定力が上回り、最終的に2-0で広島。 ただし前回ホームで0-1と沈められた記憶は消えていません。福岡のカウンターに早い時間帯で先制を許すと嫌な展開になります。まず「先に失点しないこと」。先制さえすれば、シュート量で試合を支配できるはずです。

GW初日のアウェイゲーム。3連勝を4連勝に伸ばし、24日前の屈辱を晴らす——それができれば、広島のWEST優勝争い参戦が現実味を帯びてきます。


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