2026年4月24日、アジアサッカー連盟(AFC)が大きな発表を行いました。
AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の参加チーム数を、2026-27シーズンから現行の24チームから32チームに拡大する——。
この発表を受けて、日本からの出場枠は東地区最多の5枠に増加。サンフレッチェ広島ファンとして、真っ先に気になるのは「広島はACLに出られるのか?」ということです。
結論から言えば、可能性はあります。ただし、まだ確定していない要素が多いのが現状です。
この記事では、4月26日時点で確定している事実とまだわからないことを明確に分けて整理します。
【確定】ACLエリートが24→32チームへ拡大
まず、4月24日のAFC公式発表で確定した内容を整理します。

大会フォーマットの変更
| 項目 | 変更前(2025-26) | 変更後(2026-27〜) |
|---|---|---|
| 参加チーム数 | 24チーム | 32チーム |
| リーグステージ | 東西各12チーム | 東西各16チーム |
| ラウンド16進出 | 上位8チーム | 上位6チーム(直接進出)+7〜10位(ノックアウトPO経由) |
リーグステージが東西各12チーム→16チームに増え、そのぶん出場枠も各国に増配されました。
東地区の国別出場枠
| 東地区ランク | 国 | ストレートイン | PO | 合計 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 日本 | 3 | 2 | 5 | +2 |
| 2位 | 韓国 | 3 | 1 | 4 | +1 |
| 3位 | タイ | 3 | 0 | 3 | +1 |
| 4位 | 中国 | 2 | 0 | 2 | −1 |
| 5位 | 豪州 | 1 | 1 | 2 | +1 |
| 6位 | マレーシア | 1 | 0 | 1 | ±0 |
| 7位 | ベトナム | 0 | 1 | 1 | +1 |
日本は東地区トップのAFCランキングを背景に、ストレートイン3枠+プレーオフ(PO)2枠の計5枠を獲得。東地区最多です。
韓国の4枠、タイの3枠を上回り、日本勢がアジアの舞台に最も多くのチームを送り込むことになります。
【確定】日本の「ストレートイン3枠」の行き先
ストレートイン3枠は、すでにJリーグ・JFAから配分方法が発表されています。
| 枠 | 出場条件 | 対象チーム |
|---|---|---|
| ① | 2025 J1リーグ優勝 | 鹿島アントラーズ(確定) |
| ② | 2025 J1リーグ準優勝 | 柏レイソル(確定) |
| ③ | 百年構想リーグ優勝 | 未定(PO 5/30〜6/7) |
2025年J1リーグ最終順位(上位5チーム)
| 順位 | チーム | 勝ち点 |
|---|---|---|
| 1位 | 鹿島アントラーズ | 76 |
| 2位 | 柏レイソル | 75 |
| 3位 | 京都サンガF.C. | 68 |
| 4位 | サンフレッチェ広島 | 68 |
| 5位 | ヴィッセル神戸 | 64 |
鹿島と柏はすでにACLエリート2026-27の出場権を確保しています。
3枠目は百年構想リーグの優勝チームに与えられます。百年構想リーグは現在、地域リーグラウンドの真っ最中で、プレーオフラウンド(5/30〜6/7)を経て優勝チームが決まります。
【未確定】プレーオフ2枠はどうなる?——ここが最大の焦点
今回の拡大で新たに加わったプレーオフ(PO)2枠。これがサンフレッチェ広島にとって最も重要な枠です。
わかっていること
- AFC公式発表で、日本にPO2枠が確定配分された
- PO枠は、ACLエリート本大会の前に行われるプレーオフを勝ち抜いて出場する形式
わかっていないこと
- PO2枠がJリーグ内でどのチームに割り当てられるか、まだ発表されていない
ゲキサカの報道では、「Jリーグ内で新たに配分方法が議論されることになりそう」と伝えられており、4月26日時点ではJリーグからの正式な配分ルールの発表はありません。
最も有力な配分パターン
過去のACL枠配分の慣例から、最も有力と考えられるパターンは以下の通りです。
パターンA:2025年J1リーグの3位・4位に配分
| PO枠 | 対象チーム |
|---|---|
| PO① | 京都サンガF.C.(2025年J1 3位) |
| PO② | サンフレッチェ広島(2025年J1 4位) |
このパターンなら、広島はACLエリートのプレーオフに出場できます。
パターンB:百年構想リーグの成績で配分
百年構想リーグの上位チーム(優勝以外)に配分される可能性もあります。
パターンC:天皇杯準優勝+J1上位
天皇杯の結果や他の大会との組み合わせで配分される可能性もゼロではありません。
現時点ではパターンAが最も自然ですが、公式発表を待つ必要があります。
繰り上がりルール——鹿島が百年構想リーグも制した場合
ここも重要なポイントです。
すでにACLエリートの出場権を持つチーム(鹿島・柏)が、百年構想リーグも優勝した場合、枠が繰り上がります。
例:鹿島が百年構想リーグも優勝した場合
鹿島はすでに「2025 J1優勝」枠でACLE出場権を持っています。百年構想リーグ優勝による枠が余るため、2025年J1リーグの3位以下のチームに繰り上がるルールです。
| 枠 | 元の配分 | 繰り上がり後 |
|---|---|---|
| ① | 鹿島(J1優勝) | 鹿島(変わらず) |
| ② | 柏(J1準優勝) | 柏(変わらず) |
| ③ | 鹿島(百年構想優勝)→ 重複 | → 京都サンガF.C.(J1 3位)に繰り上がり |
この場合、ストレートインの段階で京都が3枠目に入ります。そしてPO2枠の配分次第では、広島がPO枠で出場できる可能性が高まります。
ACL2(セカンドティア)の出場枠
ACLエリートの下位大会にあたるACL2の出場枠も整理しておきます。
| 枠 | 出場条件 | 対象チーム |
|---|---|---|
| 本大会 | 第105回天皇杯優勝チーム | 町田ゼルビア(2025年11月22日決勝で神戸に3-1で勝利・確定済み) |
| 追加 | 前年のACL2優勝チームがACLEプレリミナリーに進出→敗退した場合、ACL2に回る | — |
天皇杯優勝チームがACLエリート出場権保有チームと重複した場合は、J1リーグの下位チームに繰り上がるルールです。
なお、町田ゼルビアはACLE 2025-26で決勝まで進出しましたが敗退しており、ACLE 2026/27の出場権は持っていません。そのため繰り上がりは発生せず、ACL2 2026/27の天皇杯ルートは町田ゼルビアで確定しています。
サンフレッチェ広島がACLに出る3つのルート
ここまでの情報を整理すると、サンフレッチェ広島がACLエリートの舞台に立つためのルートは以下の3つです(ACL2の天皇杯枠は町田ゼルビアで確定済みのため除外)。
ルート1:百年構想リーグで優勝する(→ ACLエリート ストレートイン)
現在の百年構想リーグWESTグループの順位はこちらです。
| 順位 | チーム | 勝ち点 | 試合数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ヴィッセル神戸 | 25 | 11 |
| 2位 | 名古屋グランパス | 21 | 12 |
| 3位 | ガンバ大阪 | 21 | 13 |
| 4位 | サンフレッチェ広島 | 19 | 12 |
首位・神戸との差は勝ち点6。地域リーグラウンドは残り数試合あり、逆転は不可能ではありませんが、かなり厳しいのが現実です。
百年構想リーグのプレーオフラウンド(5/30〜6/7)は、東西各グループの全10チームが参加する形式です。東西の同順位同士(1位同士、2位同士……10位同士)がホーム&アウェイで対戦し、東西1位同士の勝者が百年構想リーグ優勝=ACLE出場権獲得となります。つまり、まず地域リーグラウンドでWEST1位を取り、プレーオフで東の1位を倒す必要があります。
難易度:★★★★★(非常に高い)
ルート2:PO2枠の配分でJ1 4位枠を得る(→ ACLエリート PO経由)
2025年J1で4位だった広島が、新設のPO2枠に滑り込むルートです。最も現実的な可能性ですが、Jリーグからの配分ルールの発表を待つ必要があります。
難易度:★★☆☆☆(配分次第でかなり有力)
ルート3:繰り上がりで出場権を得る(→ ACLエリート ストレートインまたはPO)
鹿島や柏が百年構想リーグでも上位に入り、出場権が重複した場合の繰り上がりです。EASTグループで鹿島は現在首位(勝ち点32)なので、百年構想リーグ優勝の可能性は十分あります。
難易度:★★★☆☆(他チームの結果次第)
補足:天皇杯ルート(ACL2)は?
ACL2 2026/27の天皇杯枠は、第105回天皇杯優勝の町田ゼルビアですでに確定済みです。そのため、今回の2026-27シーズンに限っては、天皇杯経由でのACL出場ルートは広島には残されていません。ただし、第106回天皇杯(2026年大会)で優勝すれば、ACL2 2027/28の出場権を得ることができます。
まとめ:広島ファンが今注目すべき3つのこと
①PO2枠の配分ルール発表(Jリーグから)
これが最重要です。2025年J1リーグの3位・4位にPO枠が配分されれば、広島(4位)はACLエリートのプレーオフに出場できる可能性が高いです。Jリーグからの正式発表を待ちましょう。
②百年構想リーグの残り試合
WEST4位からの巻き返しは難しいですが、地域リーグラウンドでWEST1位を取り、プレーオフでEAST1位を倒せばACLE出場権を直接獲得できます。
③鹿島の百年構想リーグでの成績
鹿島がEAST1位で百年構想リーグも制すれば、出場権が重複して繰り上がりが発生。広島にとって追い風になります。
4月24日のAFC発表は、日本のサッカー界にとって大きなニュースでした。出場枠が3から5に増えたということは、それだけ多くのJリーグクラブがアジアの舞台に立てるチャンスが広がったということです。
サンフレッチェ広島がACLエリートの舞台に立つ——今季のACLエリート2025-26では東地区リーグステージをトップ4で通過し、決勝トーナメントに進出しました。ラウンド16でジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に惜敗しましたが、アジアの舞台で戦う力があることは証明済みです。あの興奮をもう一度味わうために、今はPO枠の配分発表を待ちながら、百年構想リーグの1試合1試合を全力で戦う。それが今できることだと思います。
新しい情報が入り次第、この記事を更新していきます。
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