J1百年構想リーグ WESTグループ第12節|2026年4月25日(土)16:00キックオフ
エディオンピースウイング広島
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サンフレッチェ広島の先発メンバーが発表されました。体調不良の川辺駿はやはりメンバー外。そしてガウル監督が川辺のポジションに指名したのは、20歳・中島洋太朗でした。
前節長崎戦で勝った布陣を軸に、川辺の1枠だけを中島に入れ替える——「勝った形は壊さない。でも新たな才能に託す」という、ガウル監督らしい決断です。
(※今朝のスタメン予想記事では11人全員が的中しました)
発表された先発11人
フォーメーション:3-4-2-1
鈴木章斗
加藤陸次樹 トルガイ
東俊希 新井直人
中島洋太朗 松本泰志
佐々木翔 荒木隼人 塩谷司
大迫敬介
| ポジション | 選手 |
|---|---|
| GK | 1 大迫敬介 |
| 3バック | 19 佐々木翔 / 4 荒木隼人 / 33 塩谷司 |
| WB | 24 東俊希(左)/ 13 新井直人(右) |
| ボランチ | 35 中島洋太朗 / 14 松本泰志 |
| シャドー | 11 加藤陸次樹 / 30 トルガイ・アルスラン |
| FW | 10 鈴木章斗 |
ベンチ(9名):
99 大内一生 / 3 山﨑大地 / 15 中野就斗 / 18 菅大輝 / 25 茶島雄介 / 40 小原基樹 / 9 ジャーメイン良 / 17 木下康介 / 41 前田直輝
ガウル監督の設計図:なぜこの11人なのか
川辺駿の不在を、新たな才能で埋める
川辺駿は24日の練習を体調不良で欠席しており、予想通りメンバー外となりました。一日も早い回復を祈ります。
ガウル監督が川辺のポジションに指名したのは、35番・中島洋太朗(20歳)。前節長崎戦で75分から途中投入され、相手に退場者を出させるほどの存在感を見せた選手です。
中島の運動量と飛び出しは、川辺駿とはまた違った色を中盤に加えます。C大阪の被シュート成功率リーグ2位(6.4%)の「粘り守備」を崩すには、中盤から厚みを持って攻め続ける必要がある。中島の走力で前線に飛び出し、二次攻撃の厚みを生む——これが今日の中盤に求められる仕事です。
松本泰志が前日に語った「誰と試合に出ても、自分のやるべきことは変わらない」「主導権を握る時間が長くできたらいい」という言葉は心強い。松本がDFラインと連動して後方のバランスを取り、中島が前線への飛び出しで攻撃の厚みを作る——この役割分担が今日の中盤の骨格です。
攻撃陣:「長崎戦の勝ち布陣」をそのまま継続
FW鈴木章斗、シャドーに加藤陸次樹とトルガイ・アルスラン。前節2-0完封勝利の3トップをそのまま継続です。
ここにガウル監督の「信じる」姿勢が表れています。鈴木章斗は長崎戦で前半10分に先制点を奪い、チームのリズムを作った。加藤陸次樹はシャドー抜擢に応えて追加点を決めた。勝ったメンバーは変えない——これがガウル監督の基本原則です。
C大阪は前節京都戦で3-0完勝し、実失点0.91(リーグ3位)の「粘り守備」を武器にしています。この相手に対して、広島はシュート数リーグ1位(16.9本)、チャンス構築率リーグ1位(13.6%)の攻撃の量と質で勝負を仕掛ける。とにかく打ち続けて、C大阪の集中力が切れる瞬間を逃さない——これが設計図のコアです。
もう一つ重要なポイントがあります。第3節(2月22日)のC大阪戦で先制点を決めたジャーメイン良は、今日はベンチスタートです。これは「第3節で点を取った相手だから先発させよう」という安易な判断を避け、長崎戦で機能した形を信じたということ。ジャーメインは後半の切り札として、より効果的な場面で投入されるはずです。
守備ライン・WB:C大阪の覚醒した攻撃陣への盾
3バック(佐々木翔・荒木隼人・塩谷司)とWB(東俊希・新井直人)は前節と同じ。被シュート数リーグ1位(9.7本)、被チャンス構築率リーグ1位(8.1%)の広島守備陣は盤石です。
C大阪は前節京都戦で本間至恩がJ1初ゴール、櫻川ソロモンが90+6分にゴールと攻撃陣が覚醒しつつあるチーム。この攻撃をどう抑えるかがポイントですが、広島の守備設計は明確です。中央の荒木隼人が櫻川ソロモンとのフィジカルバトルを制し、佐々木翔と塩谷司が左右のスペースをカバーする。被チャンス構築率1位のデータが示す通り、そもそもチャンスを作らせないのが広島の流儀です。
左WB東俊希は、第3節C大阪戦で90+7分に決勝弾を決めた男。今日もホームの左サイドで、攻撃参加から決定的な仕事をしてくれる期待があります。
ベンチの設計:90分をどう戦い切るか
今日のベンチには2つの変化があります。
| 選手 | 想定される役割 |
|---|---|
| 99 大内一生 | 控えGK |
| 3 山﨑大地 | 終盤の守備固め(WBまたは3バック) |
| 15 中野就斗 | 右WBの交代カード |
| 18 菅大輝 | 🆕 東俊希の交代カード(左WB) |
| 25 茶島雄介 | 中盤のクロージング要員(中島洋太朗との交代) |
| 40 小原基樹 | 🆕 シャドーの交代カード(ドリブラー) |
| 9 ジャーメイン良 | FWの切り札(第3節C大阪戦で先制ゴール) |
| 17 木下康介 | FWの切り札(空中戦の脅威) |
| 41 前田直輝 | 経験値のベテランカード |
菅大輝(18番)——左足の「菅キャノン」がベンチに控える
前節長崎戦のベンチにはいなかった菅大輝がベンチ入りしました。2025年に北海道コンサドーレ札幌から加入した27歳。171cm/78kgの頑丈な体格で、左足のキックの精度が最大の武器です。札幌時代には「菅キャノン」と呼ばれたミドルシュートで知られ、2019年にはコパ・アメリカで日本代表に選出されたキャリアを持っています。
今季は百年構想リーグで1試合出場と出場機会は限られていますが、左WBとして東俊希と同じポジションをこなせる選手です。東俊希が走り切った後半の時間帯に投入して、精度の高いクロスとセンタリングでC大阪ゴールを脅かす——これが菅大輝に期待される役割でしょう。川辺駿がメンバー外になったことで、WBの選択肢を厚くして90分の設計に余裕を持たせたことが読み取れます。
小原基樹(40番)——ドリブルで局面を切り裂くギアチェンジカード
同じく前節ベンチにいなかった小原基樹がベンチ入り。愛媛FC出身の26歳、170cm/63kgの軽量MF。今季は4試合に出場しています。2023年に広島へ加入し、水戸ホーリーホック(2023年)、アルビレックス新潟(2025年7月〜2026年1月)への期限付き移籍を経て、百年構想リーグから広島のトップチームに定着しつつある選手です。
小原の最大の武器はドリブル突破。シャドーの位置からボールを持って仕掛けられるタイプで、C大阪の守備が疲弊した時間帯にドリブルで局面を切り裂く役割が期待されます。加藤陸次樹やトルガイ・アルスランとはタイプが異なる「ギアチェンジ」の選手です。
ベンチの攻撃オプションがジャーメイン・木下・前田・小原と4枚——ガウル監督が後半勝負のつもりで攻撃カードを厚く積んだことがわかります。
メンバー外:中村草太
前節ベンチにいた中村草太(39番)が今日はメンバー外。ガウル監督はこれまでもジャーメイン良をベンチ外にするなど、意識的にメンバーを入れ替えてチーム全体の競争意識を保つマネジメントを見せてきました。中村草太のメンバー外もその一環と見るのが自然です。
後半の交代シナリオ
ガウル監督の直近の傾向は後半13〜17分(58〜62分)に2枚同時替えで流れを変えるパターン。今日の想定は:
- 60分前後:加藤陸次樹 or 鈴木章斗 → ジャーメイン良 + 木下康介の二段構え。C大阪の守備集中力が落ちる時間帯を狙い撃ち
- 70分前後:中島洋太朗 → 茶島雄介。中島が全力で走り切った後は、茶島の落ち着きで中盤をクロージング
- 75〜85分前後:東俊希 → 菅大輝(左WB。精度の高いクロスで終盤のセットプレー・サイド攻撃の質を維持)、or トルガイ → 小原基樹(ドリブルで疲弊したC大阪の守備を突き崩す)
茶島雄介の「ベンチスタート」は、中島洋太朗を先発させた設計の裏返しです。中島に全力で走らせて、後半のどこかで茶島にスイッチする——90分を2つのフェーズに分けた中盤設計が見えます。

まとめ:「勝ち布陣を壊さず、新たな才能に託す」ガウル監督の信念
今日の先発を一言でまとめると、「長崎戦の勝ち布陣を維持しつつ、川辺駿の穴を20歳・中島洋太朗で埋める」というシンプルな構成です。
でも、このシンプルさの中にガウル監督の明確な意志があります。
- 新たな才能に託した(中島洋太朗の運動量と飛び出しに賭けた)
- 勝った形を信じた(ジャーメイン先発の誘惑を断った)
- 後半の切り札を厚く積んだ(攻撃カード4枚)
C大阪は前節京都3-0完勝で波に乗るチーム。被シュート成功率リーグ2位の「粘り守備」を破るには、90分間シュートを打ち続けるしかない。中島洋太朗の運動量で前半を支配し、後半はジャーメイン良+木下康介の二段構えでトドメを刺す。
16:00キックオフ、エディオンピースウイング広島。
35日ぶりの90分勝利の次は、2試合連続の90分勝利。 ガウル広島の歩みを、見届けましょう。
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