クラブ(町田ゼルビア)もサポーターも、みんなで考えなければいけない問題だと思います。
町田ゼルビアが公式ホームページで2024/09/29以下のコメントをリリースしました。
(ここから)
弊クラブ及び所属選手・スタッフに対する誹謗中傷について
弊クラブ及び所属選手・スタッフに対して、SNSなどにて悪意ある誹謗中傷が多発している件について、今後の方針をお知らせいたします。
現在、悪意ある誹謗中傷から派生した風評被害によって、クラブとして多大な経済的損失を受けております。また、所属している選手・スタッフとその家族など、個人への精神的な被害は既に甚大であり、これ以上看過することはできません。
今後、SNSへの書き込み等について、一切の証拠を保全すると同時に、随時開示請求を行っていき、然るべき法的措置を取って参ります。
この件につきまして、FC町田ゼルビアでは、厳正な処置を取る所存です。
ファン・サポーターの皆様におかれましても、節度ある行動を宜しくお願いします。
(ここまで)
この内容・主張に関して、半分はわかるけど、半分は納得いきませんでした。
そして
今後、SNSへの書き込み等について、一切の証拠を保全すると同時に、随時開示請求を行っていき、然るべき法的措置を取って参ります。
これって、サッカーへの自由な議論を萎ませてしまう恐れがあります。
言論統制につながる。
このことがいちばんの問題だと思いますが、さらに詳しく、私の論を展開していこうと思います。
誹謗中傷は絶対ダメです。それはもちろんのこととした上で町田ゼルビアに問いたい
「弊クラブ及び所属選手・スタッフに対して、SNSなどにて悪意ある誹謗中傷が多発している件」
⬆️この部分
もちろん誹謗中傷はダメです。これはやってはならないこと。
ただ、根拠ある批判は、誹謗中傷ではありません。
それぞれがそれぞれのサッカー観を持ち、それに基づき意見や批判を言う(SNSでの発言も含めて)は何ら問題はないはずです。
しかし、その境目は極めて曖昧であり、主観的なところも多分にあります。
「悪意ある誹謗中傷」と、どのような基準で町田ゼルビアが判断するのか?
「然るべき法的処置」とは何なのか?
私は、町田ゼルビアの発表したリリースからは「脅し」を感じてしまいます。
想像できるのは、町田ゼルビアの選手やスタッフに心無い言葉が刺さっているのだと思います。それは絶対ダメ。
しかし、発言されている意見に関して十把一絡げで論じるのは、言論思想統制につながりこれもまたよくないと思うのです。
なので、基準をはっきりしてほしい。
サッカーに対する自由を奪わないでほしい。
果たしてそうかな?、と思うことが一つ。
悪意ある誹謗中傷から派生した風評被害によって、クラブとして多大な経済的損失を受けております
この文章に対して、疑問点がある。
「風評被害によって、クラブとして多大な経済的損失を受けております」
この部分。
「風評被害」⇨「多大な経済的損失」
ここのロジックが曖昧だと思うのです。
経済的損失とは、一体何か?
売上が思うように(事業計画よりも)上がらない、と言うことだと思いますが、
それは人気が思ったよりも上がっていない、と言うことだと推測される。
人気のなさは風評被害だけが原因とは限らない。
ここが問題だと思います。
事実、グレーなプレー(PK時にボールに水をかける、ロングスロー時に時間をかけてタオルでボールを拭く⇨遅延行為につながる可能性⇨それはギリギリ許せるとしても、タオルで服振りをしてクイックな普通のスローインなど)が見受けられ、
私はこのようなプレーから帰納的に推測してはスポーツマンシップやフェアプレー精神から外れる行為だと思います。
これが、人気が県内大きな原因の一つではないでしょうか?
人気が落ちる、と言うことは売上が落ちることにつながるので、経済的損失につながりますから。
事実に基づかない暴言はこれは論外。ダメ。
しかし、このことががどれだけ風評被害につながり、町田ゼルビアの人気を下げているか、そして売上の低下につながるのかが明快ではありません。ある程度はつながるだろうとは推測できますが。
一方、
根拠ある批判が、多くのサポーターの共感を得てしまうと、これは町田ゼルビアの人気が下下てしまう。
私見ですが、私は、後者の影響の方が大きいのではないか?
と思っています。
町田ゼルビアの監督の言動や選手のプレーからの帰納法的推測で、
勝つためにはスポーツマンシップ・フェアプレー精神のプライオリティを下げてもいい、と考えているように思ってしまう。これが町田ゼルビアの今のフィロソフィーだと思われてしまう。
これでは人気が上がらないと思います。
私は、町田ゼルビアの人気が上がらないとすれば大きな原因はそこだと思います。
これも推測ですが(これをいちいち書くのも面倒ですが😅)
人気が上がっていないとすれば、マーケティングのミスの要素が大きいと思う。
「勝てば、強ければ人気が上がる」。町田の中の人はそう思って色々な施策を行なってきているのでしょうが、クラブサッカーの人気はそんなシンプルな相関関係があるわけではないのです、きっと。
「勝てば、強ければ人気が上がる」だから「勝つためにはスポーツマンシップのプライオリティを下げてもいい」。
これが今の町田スタイル(と推測される)。
フェアと感じられないクラブでは人気は出ないと思います。
ここです、ここがマーケティング的にずれていると思います。
売り上げを上げるためには、このズレを至急解消する必要があるのではないでしょうか?
サポーターも自由を守るために、義務がある。そこを心してほしい
この町田ゼルビアのメッセージで、議論が萎縮してしまうのは絶対に避けたい。
そのためにも、サポーター一人一人が、節度ある発言をしなければならない。
誹謗中傷は絶対にダメ。
でも、根拠ある批判は、熱くなるすぎるのはよくないけど、丁々発止でいいと思う。
サッカーをみんなで楽しむためにも。
もちろん、論理的に、クールにやりとるするのが一番。